第156章 さよなら
"コツッ…コツッ……"
(こんな時に…マスターさんだわ)
喫茶店まで先生の声が響いていたのか
マスターさんがいらっしゃいました。
マスター
「元鞘という言葉があるのをご存知でしょうか。」
マスターさんは相変わらず落ち着いた声色で
お話をされます。
闇医者
「は?何が言いたいんだよ?」
マスター
「シンプルです。
すみれさんが産んだお子様は
すみれさんの元に戻る事が自然という事ですよ。」
闇医者
「もう…そんな単純な話しじゃないんだぜ?
みちるを大切に想ってる奴らは
すみれや五条夫婦の他にも沢山いるんだ。
本当はもっと慎重に段階を踏んでから
動くべきだった。
いや違うか…こんな事が起きる時点で
おかしいんだよな。」
「(´・_・`)」
(そうですね…先生……)
闇医者
「、
本当にすまない…
こんな頭下げてもなんの慰めにもならんが、
勘弁してくれ……」