第117章 特級の男、腹貸しの嫁 II
【その頃自宅では/頭花視点】
守
「おかあに あう!
はなしてー とう!!」
頭花
「離さねぇーよ!!」
普段は聞き分けが良いのに、
小さい胸を痛めている守は
けっして引かない。
守
「オレが おかあー たすけるの!!」
頭花
「助けらんねぇーよ!!
ちっせぇーお前に何ができるんだよ!!
黙ってまっとけ!!!」
守
「やだー!おかあーのとこ…」
頭花
「いい加減にしろ!!!
我儘言うんじゃねぇー!!!
の事を想うなら、
今は家で待つんだよ!!
分かったか!守!!」
3歳の守にはキツイ言い方だってのは分かってら。
でもずっと父親代わりとして育ててきた俺には
優しい言葉なんて出ては来なかった。
守
「おかぁー(´;Д;`)ノ"」