第116章 特級の男、腹貸しの嫁
【頭花視点】
頭花
「ほら、腹もお前の身体も冷やさないように
しっかり布団かけて...」
守や深見の前で気丈に振る舞っていただが、
かなり体調がしんどかったらしく
布団に横になるなりグッタリしている。
そんなに俺は布団を優しくかけている。
「頭花さん…ありがとう…ごめんね。」
頭花
「限界まで頑張んなっての。」
2人きりになってから、
素を出してくれるのは嬉しいが
これはの限界が近づいている証。
(身体が熱いな...薬は飲んだのか?)
俺は布団をかけてもぐったりしているを
見下ろしながら辺りをみた。
頭花
「!!」
どうやらもう薬は切れたようだ。
薬が入っていた袋がゴミ箱に捨てられているからだ。
(まてまて!薬は出産後まで保つはずじゃ!!)