第106章 life's deadline.
その宿儺さんの姿は、
夜中守の側に立って何かを指導していた時より
普通の人並みの濃さをしています。
「宿儺さんこそ、眠れないのですか?」
いつも夜行性だから、
宿儺さんの不眠を私は疑っていました。
宿儺
「愚かな母だ。
俺が不眠とは笑わせてくれる。
...まあ今の母は"普通"ではないからな
今のは聞き流してやろう。」
(普通...ではない?
そっか病に伏しているものね...)
「………」
宿儺
「そんな顔をするな。
その腹のガキを殺せば全て解決するのだろう?
簡単なことではないか。」
「言われなくてもしますよ。明日......」
そう口にした瞬間...
涙が溢れてきました。
宿儺
「………」