第104章 宿儺の娘 〜ⅱ〜
梅
「お父様...」
これ以上...恐ろし過ぎて言葉が出て来なかった。
ただ私は、殺さないでと言いたかった。
宿儺
「娘か...よいよいもう少し寄れ。」
お父様は指をクイッと動かし、
私をご自分の前に移動させ抱き寄せました。
宿儺
「こう見るとミツそのものに見えるな。
俺のお目影があまり無いではないか。
...ん?震えているぞ。父が恐ろしいか?」
梅
「...はい...」
宿儺
「ほう...正直は悪くないぞ。
...そんな父からお前に
忠告してやるからしっかり聞くと良い。
そこの小僧もしっかりと聞け。」
"ドンッ💥"
梅
「!!」
?
「ガバッ!」
青年は、
見えない力で地面にのめり込むほど
押し倒され、吐血をした。
梅
「お父様!」
お父様は、
大切な物を抱くように私を抱いている。
宿儺
「悪い悪い...つい力をかけ過ぎてしまった。ヒヒッ...」
お父様は悪いなんて思っていないと思う。