第104章 宿儺の娘 〜ⅱ〜
それからお父様は、
私に全ての忠告をしてくれました。
お父様が生きている間はなんの問題もないが、
後ろ盾が無くなった時に、
藤原氏から何をされるか分からないから
"誰の物"にもならぬこと。
呪霊の子を孕まぬこと。
安売りをしないこと。
これらの忠告を受けました。
梅
「お父様...またいつかお逢いできますか?」
遠く離れた場所に移動したお父様に伺いました。
宿儺
「さあな。」
梅
「………」
現れ方は恐怖そのものだったのに
居なくなる時はアッサリ暗闇に消えてしまいました。