第97章 普通の暮らし
スマホを手に取り画面を見ると、、
-瑠果くん-
と出ていました。
(瑠果くん!)
着信画面に瑠果くんの名前が表示されました。
「...どうしようかな...」
出るのを迷いましたが、
出てみることにしました。
📱
「もしもし...」
瑠果📱
「もしもし?ちゃん?」
スマホの向こうから瑠果くんの
落ちついた声が聞こえてきます。
瑠果📱
「いろいろと聞きたい事があるけど、
それより電話に出てくれてありがとう。」
瑠果くんが言葉を選んで、
私が電話を切らないように気を遣っているのが
電話越しでも分かります。
📱
「それは私のセリフだよ...
こんな最低な私に
電話をかけてきてくれてありがとう。」
子供を捨て、
夫を捨てて...身勝手に生きているのだから...