第97章 普通の暮らし
瑠果📱
「いや...そんなことないよ。
ちゃんの置かれていた状況を
知った今ならよく頑張ったって...言いたいよ。」
(置かれていた状況を知った今...?)
瑠果
「ちゃん。
...僕に何か力になれることあったら
言ってくれないかな。」
瑠果くんは、
ゆっくりハッキリと私に伝えました。
📱
「ありがとう...ありがとう瑠果くん...
でも...大丈夫...
悟さんと守を捨てたあの時から、
自分の事は自分でしっかりするって決めたから。」
瑠果📱
「捨てたんじゃないよ!
ああでもしないとちゃんの心が
壊れてしまいそうだったから...でしょ!?
自己防衛...だったんだ...
酷い事をした人間が常に側にいて、
それを旦那が許している現状に...
ちゃんは心が壊れそうになったから、
そうせざる得なかった!!でしょう!!」
瑠果くんは声を張り上げました。
それは...
まるで私の気持ちを代弁してくれているようで
私の瞳からは次々と大粒の涙が流れます。