第96章 叱咤と離婚
周りに人が居るのだから、
あまり私を例えにして欲しくない。
そんな不満を"普通"の夫婦なら
きっと言えるのでしょうね。
守
「おかあー ふたちゅ!?ちゅごいーー!!」
でも、
私が嫌でも守にはとても分かりやすい例えのようです。
すんなりと理解しています。
五条悟
「ハハッ、今の例えで分かったみたいだね。
ちゃん僕ってば説明上手じゃない?」
「そうですね。さすが悟さんです(*´ω`*)」
こんなふうに楽しく歩き、
気付けば動物園に到着しました。
守
「わぁー\(*゚▽゚*)/」
守は入場すると、
私達の手を離しいろいろな動物を見始めました。
「(*´ω`*)」
その姿を見ていると。
五条悟
「さっきから心ここに在らずだよねー。
顔は笑顔だけど言葉が伴わない感じ?
なに?やっぱりまだ怒ってるのかい?」
守からは聞こえない距離。
悟さんは私の腰に手を回しながら
聞いてこられました。
冷たい北風が私達の頬を撫でます。
「……悟さん。
私と別れてくれませんか?」
そんな北風のように、
私はサラッと言葉を吐きました。