第93章 実家
守
「………」
(ん?守様…とても静かですね…)
廊下に出て、
守様の様子がおかしいのに気がつきました。
いつもなら私のことを"たまー"と
お呼びになられるのですが...
無表情のまま前を見据え歩いているだけなのです。
玉木
「守様?お身体の調子が悪いのですか?」
一回立ち止まり、
守様の前に膝立ちになり
様子を伺います。
守
「………」
玉木
「?」
お早い反抗期と思うことにし、
様がおそらくいらっしゃるであろう
中庭に守様をお連れすることにしました。
【中庭】
(やはりここでしたね。)
中庭にやってくると、
様が石のベンチに腰を下ろしておりました。
玉木
「様。
守様をお連れ致しましたよ。」
「!!」
さんは驚かれたようで、
俯いた顔をあげ私の方を見てきました。
「…玉木さんに守…」