第93章 実家
【AM10:00】
〈ごめんくださーい
チャイムがあるのに
決して使わずに玄関の引き戸を開けて
挨拶をするのは...
間違いなく...親戚です。
母
「時間通りに来たわね。
...分かってるわよね??」
「うん、分かってる。
母は体調が悪く奥で寝ているので、
気にしないで下さいで良いんだよね?」
母
「そうそう!
それじゃ、よろしくねー!」
母は私に小さく手を振ると、
寝室へ向かって走り出した。
(よーし!お母さんの分までがんばろう!)
「はーい!今行きまーす!!!」
私はエプロンをつけたまま、
玄関に向かいました。