第82章 タイムリミット
「いやぁああああーー!!!」
五条悟
「!!」
私は頭を抱えてその場にしゃがみ込みました。
助けを呼んでも誰も来ない暗い山の中...
私の身体に群がる飢えた虫たちの羽音...
勝手に無抵抗の私を敵対視して
一斉に好き放題持って産まれた針を刺した。
直後痛みと痒み...それが何時間も何時間も...
意識が遠のくまでそれは続いた...
それがバッと私の脳裏を駆けめぐり
実際にいま起きているように身体が反応を始めました。
"タッタッタッタ..."
"ギュッ"
悟さんはそんな私を抱き締めてくれました。
「や、やめてぇー!!!痛い痛い痛い!!!!」
今は1人じゃないのに、
1番信用していて最強な悟さんがいるのに、
記憶の中の虫は私の身体を何度も何度も
刺してきます。