第73章 玉木ジャック
"グィッ"
恨みのこもった声色になり
いよいよ危ないと思った時です。
玉木
「悟様は既に人間ではございません。
"呪霊"というものになられました。」
「ゔぅ...?」
訳:呪霊?
確かに上半身と下半身が真っ二つに割れて
生きられる人間は居ません。
仮にでもそれで"呪霊"というものに悟さんが
なってしまっていて今を生きていられているなら
呪霊になっていようが、
なってなかろうが私には問題じゃないのです。
玉木
「えぇ。さほど見た目も持っている能力も
変わりはありませんが....
1つだけ使用人として見過ごせない事があります。
それは...」
"グイッグイッグイッ"
玉木さんは抵抗出来ない私の頭を鷲掴みにすると
杉の木の樹皮に顔を押し付けはじめました。
(いっ...痛い💦)
「ン"ンッ....💦」
ザラザラしている樹皮が、
顔の皮膚に刺さり激痛が走ります。
玉木
「まかり間違って"子作り"をしようものならば
呪霊の化け物が産まれ...一気に噂は広がりを見せ、
"異端の罪"で五条家は転覆する恐れがあるのです!
それを私がどうしても阻止しなくてはいけないのです!」
「(;´⊙●⊙`)」
←口枷をさせられている
(そんな...そんなの...)
玉木
「とりあえず...
昨晩はゴムをされたと悟様が
おっしゃっておられたので
妊娠の恐れはないでしょうね。」
「…ッ…」
玉木
「でも悟様が帰ってきたら
妊娠するリスクが高くなります。
そうなる前に貴女を使い物にならないように
すれば良いのですよね?」
(使い物にならないように...)