第62章 女子
三知
「ワンワン!ワンワン!!」
三知ちゃんは、
決まった瞬間から犬の役になりきり始めました。
守
「わぁー!ワンワン(๑>◡<๑)かーいい!!」
"ドンッ💥!"
"バンッ💥!!"
凛・華菜
「きゃっ💦」
守くんは凛ちゃんと華菜ちゃんを
押し退けると...
(嘘!?なんで!!?
脇役に惹かれる主役なんて
そんなこと....ありなわけ!!?)
四つん這いで犬の真似をしている
三知ちゃんの側に走り寄る守くん。
三知
「ワンワンワンワン(*´∇`*)」
三知ちゃんの、
巧みな犬の演技は目を見張るものがあります。
守
「おちゅわりぃー!」
三知
「ワンワン!」
←いう事を聞いてお座りする
守
「わぁ〜!かあーいぃ!」
"ギュッ"
そんな三知ちゃんを抱きしめる守くん。
(...ちょっとまって!!
もしかしたら...嘘...嘘よ!!
三知ちゃんてば奥手だと見せかけて
これを狙っていたのね!!
チェスで言うクイーンだったのよ!!?
末恐ろしい女だわ!)
すると守くんは、
おもむろに三知ちゃんから離れると...
守
「ワンワンおいで〜(๑>◡<๑)!」
今度は凛ちゃんと華ちゃんに、
小さなおててで自分の所まで
"おいでおいで"と手を動かします。
早苗先生
「!!」
(嘘...)
凛
「ワンワン!!」
華菜
「ワンワンワン!!」
(…いないわ…
こんな子...今までは居なかった....
なんなの守くん...あなたはいったい...)