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五 条 の タ ネ .
第6章 抱擁
「え?祖母の願い...?」
悟さんは、
私の首筋に顔を近づけ話しはじめる。
五条
「そうだよ。
唯一無二の可愛い孫は女中が夢だけど、
"シャバ"には危ない腹貸し家狩りがいるから
少しの間でも安全な高専で女中として雇って欲しい
そして...」
「!!」
五条
「もし僕の余力があるなら護ってくれないかってね」
悟さんの温かい吐息が私の首筋に当たるたび
私の身体もそれに反応するように
徐々に熱を帯びていく。
「お婆ちゃん...」
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