第6章 抱擁
悟さんは今だに私の上に乗ったままです。
五条
「千夜さんは知ってるね?」
悟さんは手持ち無沙汰で困ったのか、
私の頭を撫でながら話をはじめました。
「もちろんです!私の祖母ですから💦
でもなぜ悟さんが祖母をご存知なんですか?」
五条
「それは、
僕達界隈では有名人なんだよね☝️」
(僕達界隈?)
「祖母がですか?」
そんなに目立つような生き方はしていなかったから
とても疑問です。
五条
「そう。すっごい有名人。
"腹貸し"の功労者だからね。」
「腹貸しの功労者ですか?」
五条
「千夜さんは
他の腹貸し家に断られた続けた
"落ちぶれた一族"に懇願され
気前よく二束三文の金で腹を貸したら、
特級を産み出したって言う逸話があってねー✨
一時は"身を隠さない"といけないくらい
オファーが凄かったらしいよー。」
「(・・;)」
(偉い方ってつまり呪術師の方々だったのね💦)
五条
「そんな千夜さんの孫で
尚且つ可愛いちゃんに僕の子供を
是非産んでもらいたいと思っていてね!
っと言うか千夜さんの"願い"でもあるんだけど?」