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🍆だけが襲われる世界で

第30章 再会の約束


 〜♪ 〜〜♪
「うーん……」
 よく聞き慣れた着信音。俺は眠気を押しやってスマホを手探りした。
「もしもし……?」
 寝ぼけながら通話口に出れば、よく聞いたあの声が飛ぶ。
「あ、やっと出た。……ぼんさん、大丈夫です?」
 ドズルさんの声だ。
「え、何……? 今日撮影だっけ?」
 と俺は答えながら今日の日付けを見た。あのゲーム世界に飛ばされてから、一日は経っていた。
「何言ってるんですか、ぼんさん。今日も撮影はありますよ」
「でもまだ時間早くない?」
「そうだと思ったんですが」とドズルさんがもったいつけたように言葉を切った。「ドズル社に嬉しいニュースが入ったんですよ! ぼんさんに真っ先に伝えようと思いまして」
「そんなのメッセージでいいでしょ……」
 俺は頭をさすりながら欠伸をした。ゲーム世界にいた夢を見ていたからか、疲れが取れたように感じない。
「メッセージは送ったんですよ。でもぼんさん、夕方になっても返信なかったから、何かあったのかと思って」
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