第27章 おしまい?
「グゥオオオ……」
次第に、上空を飛び回っていたエンドラは断末魔を上げながら消滅していった。俺は何があったのかと、辺りを見回す。
静まり返った戦場は、大きな爆発跡を残すばかりだった。近くでブレスレットを身につけていたスケルトンが倒れていて、大丈夫かと肩を貸してやると、カラカラと音を鳴らした。
しかし、肝心のスケルタが見当たらなかった。この穴の原因は明らかにスケルタの自爆だと思ったが、今までこんな大きな爆発はしたことがなかった。ただでさえ自爆に体力を消耗とするのに、こんな大きな爆発にスケルタが耐えられたのか分からない。
「カラカラ」
傍らのスケルトンが、骨だけの腕でどこかを指した。なんだと見やった先にあるエンドストーンがガラガラと崩れているのが見え、まさかスケルタなのではと駆けつけると、白い頭が見えた。
「……スケルタ?」
俺は呼び掛けた。すると、エンドストーンを掻き分けて、丸い大きな目が俺たちを見上げた。
「えへへ、帯電自爆してみたんだ!」
スケルタはケラケラと笑った。