第26章 いざ、エンドラ戦へ(後編)
エンドラのタゲはずっと俺だったが、俺のそばにいたスケルタもただでは済まなかったようだ。
エンドラが巻き起こした強風が小さな体のスケルタをいとも簡単に吹き飛ばした。スケルタ、と叫んで追いかけようとするも手は届かない。
水バケツを渡しておけばと後悔もよぎって走り続ければ、スケルタはエンドの島の外まで吹き飛ばされていた。それはマズイんじゃないのか。こんなお別れって有り得ないだろ!
「カタカタッ!」
その時、俺の横でふわりと飛び上がったのは他でもない、あのブレスレットスケルトンだった。
その姿は、まるでよくある漫画のヒーローの如く。ピンチに現れたそいつは、スケルタを見事キャッチして地面に下り立った。
「あ、ありがとう……?」
スケルタだけがきょとんとして、ブレスレットスケルトンを見上げる。お姫様抱っこするなんて、ブレスレットスケルトンもなかなかやるじゃないか。