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🍆だけが襲われる世界で

第25章 いざ、エンドラ戦へ(中編)


「え、誰あれ!」
 スケルタはそう言いながら早速黒曜石を登る誰かへと走って近づいて行く。俺もついて行こうとしてエンドラが体当たりをしてきたので、咄嗟に横へ飛び退ってダメージを回避し、スケルタの元へ。
「あれは……」
 俺は黒曜石を登る誰かを見上げて一瞬言葉を飲んだ。
 その間に誰かは鉄格子を破壊してエンドクリスタルを爆破させ、地上に下りてきた。
「僕の仲間だ!」
 とスケルトンは嬉しそうに両手を上げたが、俺はたった今クリスタルを爆破させたこのスケルトンを別の場所で見かけていたことに、驚いていた。
「……ネザーにいたスケルトン?」
 俺がそう呟いている間に、スケルトンは地上に下りてきてこちらと向かい合った。
「カタカタ」
 と、スケルトンが俺の目の前で骨を鳴らす。特徴を示す金のブレスレットが首からぶら下がっていた。
「ぼんの友達なの?」
「友達っていうか、まぁ……」
 スケルタの知り合いではなさそうなブレスレットスケルトンを見つめながら俺は曖昧な返事をした。一方のブレスレットスケルトンは顔がそもそも骨だから表情まで汲み取ることも出来ないまま、俺に一礼をしてどこかに行った。いや、鉄格子に囲われているもう一つのクリスタルを壊しに行くらしい。
 元々スケルトンはブロックを積み上げることが出来たんだっけ、と思いながら俺はブレスレットスケルトンのことを最後までよく見ることも出来ないままエンドラから逃げ回った。
 スケルタは地上にいながら遠くから弓矢でエンドラにダメージを与え、危なくなると俺のところに駆けつけてくれてサポートしてくれて助かった。
 そうこうしている内に、ブレスレットスケルトンがカタカタと骨を震わせながら俺の元にやってきて何か喋った。
「クリスタル、壊したって!」
「あ〜、よかった〜。あとはエンドラが下りるのを待つだけ……」
 スケルトン語を翻訳して伝えてくれたスケルタの視界の横で、俺は大きな影を見た。
「スケルタ、そこ避けて……!」
「えっ」
 俺が叫んだ直後にはすでにエンドラが迫っていて、距離を離すよりも早くエンドラが襲ってきた。
「くっ……!」
 俺はなんとか身構えたが、次の瞬間スケルタの悲鳴が響いた。
「きゃああ?!」
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