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🍆だけが襲われる世界で

第19章 水に隠した秘め事


 とはいえ、心配なのはスケルタの自爆行為に回数があるのかどうかだ。スケルタがネザーで自爆したあとはいかにも体力の回復が遅かった。スケルタには自爆をさせないように言い聞かせるべきだろうか……。
「あ、見て見て! お花が歩いてきた!」
 いつの間にか前を歩いていたスケルタが、無邪気そうにそう言った。ああ、花ね。花が歩いてき……え、花?!
「ちょっと待って?!」
 俺が反応するより早く、歩いてきたタンポポか足元にぶつかってきた。何気に痛いんだけど?!
「え、どうしたの、ぼん?」
「花やっつけて、花!」
「う、うん!」
 終始疑問符がついて回るもとにかく弓矢を構えてくれたスケルタ。スケルタの弓矢としての腕は確かなようで、間違えることなくタンポポを狙い撃ったが、俺に襲ってくる花が一輪だけだったとは思えない……。
「うわぁああああ?!」
 隙間という隙間から花が現れ、息つく暇もなく俺を襲ってきた。
「ぼん、動かないで!」
 なんてスケルタに言われたが、無理に決まってるでしょ!
 しかし、さすがのスケルタも当たり判定の小さい花をちまちまと弓矢で倒すのは苦労するようで。スケルタはまたあの構えを見せた。それはやめなさいと言う間もなく、スケルタは地面を叩いて爆発した……。
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