第18章 意外な弱点
その後、ブレイズロッドはあっという間に数が揃い、俺たちは長い長い道を辿ってなんとか帰りのネザーゲートに戻ってきた。
これは本当、迷子になったらマズイ世界だ。某ゲームみたいに座標は出せない。そしてツルハシやブレイズロッドなどが手に取ると小さくなる仕様でなければ、俺は持ち物をポケットの中には入れてはいないだろう。
ネザーゲートをくぐり、俺は早速作業台にエンダーパールとブレイズパウダーを並べた。ゲーム内なら作業台を使わなくてもクラフト出来るのだが、この世界では作業台を使わずにクラフトをする方法が分からないのでこうした方が無難のはずだ。
横でスケルタが好奇心の目で見ているので、俺は一度作り方を見せて一個だけ作ってもらった。スケルタは感動してじっとエンダーアイを眺めた。数は多めに取っていたからそれはスケルタにあげるよと言うと、スケルタはとても嬉しそうに笑った。
「僕、これ大事にするね!」
「割らないようにね」
エンダーアイも、エンダーパールと同じで水晶玉のような形をしていた。なるほど、これを投げて要塞を特定するんだから、割れたって仕方のないことかもしれない。