第15章 腹ごしらえ
「おはよう、ぼん!」
寝ぼけ眼に飛び込むのは、黄色い声を放つ色白の女の子。
なんなんだと状況が読めないまま体を起こすと、スケルタが俺のベットに半身乗り上げてこちらを見据えていてびっくりした。
「ちょっと近過ぎよ……」
まだまだ寝たいと思いながらスケルタから離れるようにベットから下りると、また元気な声が返ってきた。
「ねぇねぇねぇぼん、お肉取って来た!」
なんだか昨日よりかなり上機嫌なスケルタに招かれるままそこへ行けば、もうもうと煙を上げる焚き火の周りに、色々な肉が中途半端に焼けたり焦げたりして散らかっていた。何これと聞けば、お肉だとしか答えないスケルタ。
「もうちょっと火を通したら食べられるんだけどね」
「そーなの?」
相変わらずのスケルタは、俺が多少文句を言っても怒るどころか好奇心の目で聞き返してくる。まぁ、無邪気なのはいいところかもしれない。