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🍆だけが襲われる世界で

第12章 廃要塞で


「廃要塞?」
「ピグリンがいるところなのよ」
 俺はスケルタに廃要塞の説明をし、ここならパールが手に入るかもねと言うと、スケルタはまた不思議そうな目をした。
「パールって何?」
「エンドに行くためのものだね」
「へぇ、ぼん、エンドに行きたかったんだ!」
 スケルタは目をキラキラさせて楽しそうだ。ね、僕もついて行っていいでしょ? と言うものだからもちろんと答えると、ますます嬉しそうに笑った。
 と同時に、俺がエンドでドラゴンを倒すとスケルタとはもう会えなくなるのか? という疑問が湧く。
 そんなことを考えてしまうくらいには、俺はスケルタに仲間意識を感じていたのだと自覚した。いいや、今はお別れのことを考えてここで尻込みをする訳にはいかないと、俺は手身近にあった金鉱石を掘り出すと、またまたスケルタが質問をしてきた。
「それはなぁに?」
「これは金塊だね」
 散らばる金塊を拾いながら俺は答える。自分で作ったツルハシでスケルタも探してくれるかと頼んでみれば、元気に返事をして走り出した。
 そうこうしている内にピグリンが駆け寄って来たので、俺は急いで金インゴットをクラフトして投げつける。ピグリンが金インゴットに気を取られている間に落とし穴を作って捕獲すれば、さらに近づいてきたピグリンがもう二体程穴に落ちて交易が進みやすくなる。
 よかった。ピグリンの集団に襲われる世界ではなくて。
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