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【黒子のバスケ】緑の朝陽

第2章 二人の距離


「緑間くんは今日も朝練?…あ、ごめんなさい。馴れ馴れしい話し方してしまって。」
「ああ、あと同級生なのだから敬語で話さなくても良いのだよ。」
「えっと…じゃあ、お言葉に甘えて普通に話すね。」


次の日も次の日も電車に乗ると緑間くんは居て、窓際に私を誘導した後は他愛のない話をしながら通学するという日々が続いた。


こんな日々が続けば緑間くんは私が痴漢に遭わないように気に掛けてくれているのだとバカでも気付く

もしかしたら本当は電車通学では無いのかもしれない…だって、あの日は一緒だった高尾くんがいないのだから


でも、何故そこまでしてくれるのか?とは聞けなかった。


私はこの時間がとても楽しくて手放したくなかったからだ。


助けてもらったその時から安心させるように優しくしてくれた緑間くんのことを好きになってしまったから。
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