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【黒子のバスケ】緑の朝陽

第2章 二人の距離



満員電車のはずなのに私と緑間くんの周りはあまり人がいないような気がする。


それもそのはず、190cm超えの体格の良い男子が一回り以上も体の小さな女子を囲うようにして、さらには番犬よろしく威嚇するように周りを警戒し牽制しているのだ、無理もない。

そんな事になっているとは知らないは

今まで痴漢で周りを見る余裕もなく気付かなかったのかもと
「緑間くんもいつも、この時間の電車だったんですねー今まで全然、気付かなかったです。」
「…ああ、そうだな、オレもなのだよ。」

緑間はと話しながら高尾とした会話を思い出していた。

ーえ?電車で行く?リアカー良いん?あーちゃんが心配だから?
ーゔ、まあ、そんなところなのだよ。だから迎えに来なくて良いから、お前だけ乗って行くのだよ


オレは何故こんなにもの事を気に掛けている

自分の知らない所で昨日みたいに泣かせたくはない…何故そう思うのだろうか


フワフワ笑いながら目の前で会話しているを見て、緑間は自分の中のよく分からない感情を感じていた。
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