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【黒子のバスケ】緑の朝陽

第1章 出会い


緑間はテーピングのしてある手で眼鏡を上げながらチラッとの方を見ると

「…はもう行くと良いのだよ。」
「え、でも…あの…」
どうするのが正解なのか、このまま行っても本当に怒られないのか分からず困惑していると


「…だっけか?そんな顔で心配しなくても緑間のこと怒ったりしねぇから。」
さっきまで怒った表情を見せていたとは思えないくらい柔らかい笑顔をに向けながら、頭にポンッと大きな手が乗せる。

ー何だか親戚のお兄ちゃんを思い出す


「…はい。」
自分はそんなに切羽詰まった顔をしていただろうかと、恥ずかしくなって少しはにかむようにして返事をすると

「…宮地さん。」

少しムスッとした顔の緑間くんが声を掛けてくる。
「なんだよ…あーはいはい。」
宮地先輩はの頭に置いていた手をパッと離し降参みたいなポーズをしたかと思うと

「先行ってるぞ。」と言って朝練へ戻って行った。


もう一度、緑間くんにお礼をと思い声を掛けようとしたら、

「また、なのだよ。。」
低く柔らかい声と共にの頭にポンッと大きな手が乗せられ手が離れたかと思うと、緑間はそのまま背を向けて体育館の方へと歩いて行った。
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