第2章 *File.2*降谷 零*(R18)
「…職業柄仕方ない」
「でも…」
「…でも?」
「顔は全く変わってない」
「一年ぶりに再会して早々に、喧嘩を売ってるのか?」
「!!」
こっ、恐いっ!
やっぱり童顔は禁句だったー!!
「時間切れ。泣いても喚いても、絶対に止めないからな」
「へっ?」
無駄の無い動きで身体を動かすなり両手を両手で絡められ、ゆらりと顔が近付いて直ぐに重なった唇。
何度かそっと優しく触れた後に差し出された舌は、私の口内を味わうようかのようにゆっくりといやらしく蠢いた。
「…ん…っふ、ンっ」
こんなにも気持ち良くて優しいキス、私は知らない。
しばらくすると、緊張で力んでいた身体から、次第に力が抜けて行くのを自覚した。
「雪乃」
「ひゃ、っンあッ!!」
僅かに離された唇が優しく名前を呼んだかと思ったら、あてがわれた零くん自身がぐちゅりと音を立てて、一気に私のナカを貫いた。
急に与えられた圧迫感と、一年ぶりに女として反応した身体がゾクリと震えて仰け反る。
「動くぞ」
「ンっ、あっ…っは、や、んっ」
言うなり、私の腰を掴んで最奥を狙うかのような激しい律動が始まり、私は与えられる快楽にただ身を任せるしか術がなかった。