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空回り2【銀魂】

第10章 緊急会議【歩視点】


「いやいやちょっと待って!誰も知らないの?」

じゃあ何の為の会議だこれは。

焦る俺に妙ちゃんが言った

「あ、でも何か悩み事があったみたいだったわよ」

「悩み事って?」

「え、さ、さぁ…」
「何か告白されたとか言ってたアル」
「か、神楽ちゃん!!」

え…こ、告白!!?

「えっと…今告白って聞こえたんだけど…誰が誰に?」

「同じ大学の奴に告白されたらしいアル…けど細かい事は忘れたネ。」

たった今神楽ちゃんの発言からとんでもない事実が発覚してしまったよ!

つーか何で俺に何の相談もないわけ、ちょっとショックなんですけど!!

「それで…そのあと桜は?」

「少し悩んでたみたいだけど何かを決意して沖田くんに会いに行くって言ってそのまま…」

決意ってなんだ、告白されて何を決意したんだ桜!

「じ、じゃあ沖田くんは?沖田くんの方は何かなかったかい?」

そう言って琴梨ちゃんと…えっと

「待って君、誰だっけ?」

「あだ名まで忘れられたよ!?ジミーですよ、いやじゃなくて山崎です!!」

「あー、メンゴメンゴ!あんまり会話に参加して来ないからド忘れしちゃった」

「ド忘れっつかハナから覚える気ないでしょ!!」

「それで、どうなんだい?」

俺の言葉に二人して顔を見合わせる

「別に昨日私が見た限り部活ではいつも通りでしたけど…」

「俺も特には…あ、けど少しボーッとしてたような気も…」

二人の話から俺は何となくだが嫌な想像をしてしまった

そう、ある日同じ大学の野郎から告白を受けた桜。

あまりに突然のことにパニクるが、恥ずかしくて俺には相談が出来ず、かぶき町へ行き大親友の妙ちゃんと神楽ちゃんに相談。

二人に話すうちに自己解決した桜はある事を決意し、沖田くんの所へ。

そう!!

「つまり、桜は俺たちの知らないその大学の男を選び、沖田くんを振ったんだよ!!」

ビシッとキメる俺に一同は唖然として俺を見つめた

「歩さん、いくら何でもそれはないんじゃないですか?だってそれなら桜ちゃんが落ち込む意味がわからないし…」

琴梨ちゃんはそう言って苦笑いを浮かべる

「それはアレだよ、振った罪悪感みたいなやつじゃないかな」

「罪悪感…ですか」
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