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空回り2【銀魂】

第1章 再会


えええええええっ!?

告白って言った今!?


『ちょ、聞いてないよ!!』

「言ってねーからな」

『言ってよ!』

「何でだよっ」

私のいない半年の間にそんなことになってたなんて!

『で…ちなみに返事は?』

土方は頭を掻きながら恥ずかしそうに言った

「まぁ一応…付き合うことになった…」

『おめでとおおおう!!!』

「うおっ」

私は思いっきり土方に抱きついた

「お前っ!声がでかすぎんだよ!」

そう言って私を引き剥がそうとする土方、だけどその表情はどこか嬉しそうだった

『良かったね!!本当に!』

「…ありがとな吉野…って泣くなコラ」

土方とミツバさんのことがまるで自分のことのように嬉しく感じた




それから数分して泣き止んだあと土方が言った

「で。お前と総悟は何で連絡とってねーんだよ」

いきなり現実に戻された私は別の意味でまた泣きそうになった。

『…沖田が私のこと、もう好きじゃないのかも』

「はぁ?何でそんなふうになんだよ…」

『だって…』

私が言いかけたとき、土方の座っている側の向こうの席に新たにお客さんが入ってきた

「2名様入りまーす」

私はその客の姿をみて固まった

「あっちぃ…クーラーもう少し効かしてくれやせんか?」

「かしこまりました」

沖田ぁああ!!?

「あ?どうした吉野…グフッ」

後ろを向こうとする土方の体を慌てて正面に戻した

『ななんでも!それより美味しいねこのオムライス!』

「?…まぁ値段のわりにはな」

何で沖田がこんなところに!!?

そういえばさっき駅前のファミレス行くとかなんとか言ってた気がする!!

最悪だぁ!!
いや別に土方と二人でいても何もやましいことなんて微塵も無いんだけどっ!

「何食べるー?」

「俺、パスタ」


気になるじゃんかッ!!!


「ぇえ私もパスタにしようと思ってたのに~」

「んじゃ頼めばいいじゃねーか」

「総悟君の真似したみたいになるから嫌なの!」

そ、総悟君!!?

思わず力が入り持っていたスプーンが曲がってしまった。

目の前の土方が目を点にしてそれを見ていたことさえ私は知りもしなかった。
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