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空回り2【銀魂】

第3章 好きな人


あれから色々まわって、気づけばもう8時。

時間が経つのは本当にあっという間だなと思う。

沖田がトイレに行ってる為、私は近くのベンチに座り一人祭りの様子を眺めていた

「ねぇ〇〇くん…すごい人多いね…」
「そうだね△△。じゃあ手…繋ごっか」
「うん!」


そんなラブラブカップルの会話がどこかから聞こえ溜息をついた


いいなぁ…恋人繋ぎ。いいなぁ名前呼び…
私も出来たら沖田と…

でも私が沖田を下の名前で呼んだりとか…
ちょっと想像できない。

そういえば、前に妙ちゃんや神楽ちゃんが言ってた。
好きな人ともっと近づくには相手の名前を呼ぶことだって…。


私も沖田ともっと恋人らしくなりたい…
よし、この機に思い切って呼んでみようかな!

決心して立ち上がると、丁度沖田が戻ってきた

「わりィ、何か混んでたみたいで遅くなっちまった」

『全然大丈夫だよ!沖っ…そ、そ』

「?」

『そ、そんなに待ってないからー!』

「…?ならいいけど…」

あ、あれ?

「じゃ、次行きてぇとこは?」

『あ、えっと…』
(総悟の行きたいところでいいよ)

『そ…そ、そそ…』

「そ?」

『そ、そそソース焼きそば!!…食べたい』

「焼きそばって…さっきも食ってたじゃねーか。
 まぁいいや、んじゃ買ってきてやるから
 ここで待ってろィ」

『あ…う、ん』

…。

何やってんの私ィイイイ!!?

名前で呼べなかった挙句、食い意地張ってる奴って思われた!!

でも、いざってなるとやっぱり緊張するなぁ。
考えたら私たち出逢ってから今日までずっとお互い名字呼びだったんだ…。

けど私は





「吉野!ほら、焼きそば」





『おかえり、沖田』




沖田が呼ぶ「吉野」はなんか…好きだなぁ。
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