第2章 変わらないもの。
さっきから黙ったまんまだし何か雰囲気悪いなぁ。
こ、ここは私が何か喋ったほうがいいのかな…。
『あ、あの…』
「オイ、」
『はいッ!何でござりまするでしょうか!?』
突然沖田が喋りだしたので思わず変な日本語が出てしまった
「お前…土方と何してたんでィ」
『えっ…何って…ちょっとご飯を…』
「んなもん見たらわかりまさァ、何で野郎と二人でいたんだって聞いてんでィ」
『何でって…』
"あんたが電話に出ないからでしょーが!!"
と言いたいがここは抑えよう!!
『ぐ、偶然会ったんだよ!』
そう言って笑うと沖田は納得したのかそれ以上何も言ってこなかった
ていうかまた無言!!?
ど、どうしよう…何か話題をっ
『そ、そういえば沖田…何か雰囲気変わったね』
「…」
ミスったぁああ!!!
急に話題を切り替え過ぎてかえって気まずくなった!!
「お前…」
『いやそりゃ半年も会わなかったらそう見えるよね!相手の子も可愛い系だし何かお似合いって言うか…優しそうな彼女さんだね!!』
「…」
『お、沖田…?』
何も喋らない沖田にどうしたのか聞こうとしたとき彼は私を黙って指差し言った
「彼女はお前だろィ」
『えっ…』
むすっと拗ねたような顔の沖田に思わず目を見開いた
そんな私を見て沖田は頭をくしゃっと掻いて溜息をついた
「何勘違いしてんのかしらねーが彼女なんてお前一人で十分でィ」
『え、いや…でもあの人は…』
「あの人?…あぁマネージャーのことかィ?」
ま、マネージャー!?
『って…剣道部の?』
私の言葉に沖田は静かに頷いた
勘違いだったーっ!!