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空回り2【銀魂】

第2章 変わらないもの。


店から出てそのまま何も言わずどんどん歩いていく。

『ッねぇ沖田どこまで行くの?』

「…うるせェ」

『痛いッ!ちょ、離してよ』

沖田は手を離すどころかさらに強く掴んだ。


表情は見えないけど機嫌がよくないことだけはわかる
 

でも、どうして沖田が怒るの?…それに

『彼女さん…置いてきてもいいの?』

私の言葉に沖田は突然立ち止まり腕を強く引っ張った

『うわッ!』

そのまま路地裏に連れられ勢いよく壁に押し付けられた


沖田は私の顔の横に手をつき俯く

前髪の隙間から見える彼の表情はとても辛そうで、心臓が押し潰されそうな感覚になった

どうしてそんな辛そうな顔するの?

沖田はあの子が好きなんじゃないの?

聞きたいことはたくさんある、だけど彼からの答えを聞くのが怖かった


『沖田…とりあえず離してくれない?』

「嫌でィ」

『いや…本当に離して…じゃないと私っ』

「?」

『出血多量で死んじゃう!』

いくら深刻な状況とはいえ沖田に壁ドンされてるわけだから破壊力が半端じゃない!鼻血モンだよこれ!


「お前って奴ァ…」

両手で鼻を押さえる私を見て沖田は溜息をつくと渋々壁から手を離した

「変態は相変わらずだな…」

『…。』

私変態って思われてたの?


『べ、別にそんなの沖田に言われなくたってわかってたし』


「否定しろィ」


あぁ…何でこんなことになってるんだろう。。

再会したらもっとたくさん話したいことあったのに、…カップル繋ぎとかしたかったのに。

沖田は不機嫌だし、私も不機嫌だし、     読者も不機嫌になりそうだし、これはもう完全にお開きでしょ。。

再開して2話、完結!!

さようなら、みんな!来世ではきっと幸せに…

「オイ、戻って来いバカ」

『いだっ』

沖田に頭を叩かれ現実に引き戻された

ちらっと沖田をみると不機嫌オーラ全開の顔が こちらに向けられていた

これ完全に怒ってるよね!?ていうかそとそも何で怒ってんの?

私何もしてないよね!?



それからまた沖田は黙って視線を下に向けた
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