第5章 体育祭が!!来る!!…一歩手間
「ねぇねぇそこの看護師さん」
「はぁい?」
「僕のメンテナンス何時だったか聞いてない?」
「誠人くんのメンテナンスはね〜、明日の朝からだよ」
「うげぇ」
入院していた病院は、僕が幼い頃からお世話になっていた(らしい。記憶にあった)病院だった。
そこそこ大きい病院だから色んな検査ができる。
その中でも僕のメンテナンス用の部屋は厳重に警備されているらしい。
これ看護師さん情報ね。
僕が寝ていた(若しくは気を失っていた)のは四日間。そして今日は五日目。明日メンテナンスがあるから六日。
経過観察が二日あるから…八日も学校休むの!?
はー、無理無理。勉強追いつかないや。
病室に戻りベッドに腰かける。
流れる時間がゆっくりで、何もすることが無い僕は暇という暇を持て余している。
「あ、スマホ」
枕元に充電されたスマホが置いてある為、起動させる。
「わぁ、お、、」
クラスLINEやら個人チャットやらから夥しい量のメッセージが来ている。みんな暇なのかな。
クラスLINEでは、主に授業内容を丁寧にスライドで纏めてくれたものが配信されて、個人の方は嫌がらせか何かだろうか、所謂スタ連?とやらがあるんだが。
「ん?相澤先生?」
消太:起きたらメッセージ送れ。今後について話がある。
新着メッセージで通知が来たのはかの鬼担任。
ぴぇ。なにこれ怒られるの確定じゃないか。怖い怖い。
僕:おはよう相澤先生。
既読は付けずにメッセージだけ送信してみようの会。
入会金は今ならゼロ円。さぁ皆入会しようぜ。
消太:早速で悪いが、いつ会える。
疑問形じゃないの怖いな。てか即レス。授業は無いのかな?
僕:今日なら。明日から三日間は顔合わせられないからねぇ。
消太:そうか。すぐ行く。
行動力の化身が此処に居た。
どうしよう。僕もう死ぬかもしれない。
バイバイ明日の僕、死んでたら理解宜しく頼むよ。