第4章 USJ
国木田くんと別れてすぐ。
「僕もそこまで有能じゃないんだけどなぁ」
治くんとか治くんとか治くんとかのお世話兼親友係で、ちょっとばかし人より器量が良かったと言うだけで決して特別な訳では無い。生まれ持った身体はもう何処にもない程に手が加えられている。
…母さんは知っているだろうか。この事を。
疑問に思ったり、心配したりしていないだろうか。
「異能力 神ノ知恵」
全滅させるのにかかる時間は?
答:長くて十分でしょう。
最短は。
答:五分。
それじゃあ遅いじゃないか。敵はこんな弱いはずがない。きっと切り札を持っている。
答:ご名答。怪しいと睨んでいるあの手だらけの男、中島敦と芥川龍之介に関わった人物と同一人物。
矢張りそうか。怪しいとは思っていたけども。だって何もせずに広場に突っ立っとくわけが無いものね。
答:敵は?
殲滅するまで。…ってなんでお前が聞いてるのかな?
「げほっ、…あー、五分、否、三分で蹴散らしてあげる」
汚れちまつた悲しみに。
「さァて、糞敵共!!僕の手から逃げられると思うなよなァッ」
自分にかかる重力を無にして、今現在無重力状態。
拳銃を握り、中の弾の重力を比にならないほど重くする。そして連射するんだが、此処で一つ注意しなければならないことがある。
生徒が邪魔。控えめに言っても邪魔。
仕事の邪魔をするなと言いたい所だが、僕は今学生。仕事だのなんだのは前世に全部置いてきた。今は学業が生業とやらの学生。
「ま、いっか。一旦死ねェッ!!!」
ズダダダダダダダダダダダダ
拳銃の弾多く装弾出来る改造してくれてて助かる。
これ僕の愛用してた銃じゃん。覚えててくれたんだありがとう国木田くん。