第4章 USJ
刹那、空気が揺れた。
と云うより、空間が歪んだ?そんな機微だった。
「おっっと、国木田くん」
「…ああ」
USJの広場に現れたのは、
「えー!なになに!?入試みたいなヤツ!?」
「いや、違う…敵っ!!!?」
一瞬にして恐怖に支配される現場。
ワープゲートみたいなのからうじゃうじゃ敵が出て来る。
ふはははっ、気持ち悪いっ。
「生徒は一塊になって動くな!!13号は生徒を守れ!!国木田っ!」
「承知ィッ!!いけるか誠人」
「勿論。敦!!芥川!!君たちは見るだけだ!!動くんじゃない」
国木田くんが動く為、僕も参戦することになった。
国木田くん直々のご指名だよ。相澤先生も黙認してくれるらしい。
「東条さんっ!!!」
「僕もっ、」
「先輩に任せなさいって言ってるの」
僕だって先輩風吹かせてみたいんだよ。いつも治くんばっかりだったからね。
「誠人っ」
「焦凍、僕は大丈夫だから。動かないで」
生徒に傷が付けば此方の負けだ。久々にスリルのある戦いかなァ?
「国木田くん」
「いつも通りだ」
「了解。異能力 神ノ知恵」
答:敵は数にして貴方一人で戦えば数分で片付く物でしょう。但し、生徒を人質に取られる可能性は大いに有り得ます。ワープゲートが生徒を襲う。
国木田くんのサポート力はどれくらいかな?
答:余り変わらない、それよりも能力が幾分上がっています。貴方の力が発揮されるでしょう。
わかった。ありがとう。
「国木田くん、ワープゲートさ」
「なにっ!?」
「拳銃頼む」
「ったく、独歩吟客!!!」
二丁の拳銃が彼の異能力により出現した。いやぁ便利だねぇ、この能力。僕のは、擬似的だからどうしても本家に劣ってしまう。
「みんなを頼むッ」
「…殺すなよ」
「はっ、上等」