第4章 USJ
罰として相澤先生の横に座らされた。解せぬ。しかも横で寝るんだもん。つまんない。
敦と芥川は仲良くしてるみたいだよ。クラスメイトにからかわれてる。
「…これで、良かったんだよね」
僕は、前世で、彼らに、彼らに、
……何をした?
平和で美しい世界を願った僕。それを叶えるには汚れすぎた。
あまりにも、汚れた道を歩きすぎた。
光に生きたかった。闇に咲く華は辞めたかったんだ。
探偵社が、ポートマフィアが、僕の大切な仲間が、傷付く世界を、二度と作らない為に。
僕には何が出来る?
「知らん」
「ぇ」
起きてたの!?ちょっとびっくりなんだけど。
寝てるものだと思ってたよ。
「何が正解か、誰にも分からんのだよ」
これは独り言、?目を瞑り、窓の方へ顔を向けた先生の表情は読み辛い。
「そう、か。んふ。ありがとう」
「敬語を使え、馬鹿」
そうだよね、正解なんてありゃしない。
神は何時でも不条理を好む。完璧なんか求めていないんだ。
そうだよ。自分なりの答えを見つければいいんだ。
仲間を作って、治くんに自慢出来るような、最高の仲間を作って、僕はまた歩けばいいんだよね。
『誠人は独りじゃないよ』
何処かで誰かがそう云った気がした。