第4章 USJ
「おはよう皆」
「おはようございます!東条さん!」
「怪我は、ありませんか、?」
朝一で声をかけてきたのはまた何かやらかしたであろう新双黒。
仲良いのは認めるけどさ。
「ん〜?僕の心配は良いけど二人は何故そんなボロボロなのかな?」
「うぐ…」
「や、僕は悪くありませんっ!人虎が勝手に!!」
「僕の所為にすると云うのか!!芥川!!」
「はいはい、朝から騒ぐものじゃない。国木田くんみたいになるよ」
「それは嫌です」
「なんとしてでも避けたい」
どんだけ嫌がられてるのかな?何があったのかな?
二人に理由を聞けば、何やら気味の悪い男に絡まれたそうだ。
そこで、、まぁ、挑発を喰らった敦の異能力が暴発したと云うか、それを止める為に芥川が参戦したとか何と云うか。
「つまり、芥川は敦の為に動いてくれたんだね?」
「此奴の為など!…まぁ、そういう事には、なるかと」
「…芥川が居なければ正直どうなってたかは分かりません、」
「…そうか。 其奴の身体的特徴は?他にも気付いたこととか無いかな?」
僕の仲間に手出しをしようとしたんだ。タダで返す訳には行かないよねぇ?制裁を加えなければ。
「!フードを被っていてダボっとした感じの服だった為体型は分かりにくかったです。ですが、声は若く二十代かと」
「己の力を過信しているような雰囲気を持っていた、」
「フードの隙間から白髪?ぽい様な髪の毛が見えました」
「それと、奴の手、ボロボロだった」
「…そうだな。そこは僕も気になった」
ふぅん。そうか。成程。
「異能力 神ノ知恵」
答:確証はありませんが、最近活動を起こす気配のある敵連合に気をつければ良いかと。
特徴が一致するのかな?
答:確証はありませんと云いました。警戒するに越したことはないです。
まどろっこしいな。最適解を。
答:近々、襲撃が予想されます。備えを怠らぬよう。
そうか。矢張りな。ありがとう。帰っていいよ。
「っ、どうでした!?」
「警戒するに越したことはない。二人とも、今日くらいから稽古をつけてあげよう」
強くならなければ。神ノ知恵は絶対だ。そして治くんも云っていた。仲間を作れと。嘗ての仲間だ。信用も信頼もしている。
「「はいっ!!!」」
「とっくにチャイムは鳴っているが?」
「げ」