第3章 いざ、雄英高校へ
「おはよう、轟くん」
「おはよう、誠人」
「よく僕の家が分かったね」
「この前偶然見つけてな」
「え、何時?」
「忘れた」
ここ最近でわかったことがある。轟くんは超マイペェスな子であるということが。
「朝ごはん、食べた?」
「少しだけ」
「迷惑でなければだが、一緒に食べる?」
母の料理は美味いが毎回少し量が多い。
食べるのにも一苦労。
その為、今朝彼がいてくれる事は非常にありがたい。
「いいのか、?」
「一緒に食べた方が美味しいに決まっているだろう?」
「…そうか」
大人しく横に座ってくれて、轟くんの箸を準備しようとしたら既に机に置かれていた。
母上、見越していたのかこれを。この展開を。