第2章 入試、そして
「っ、あっはははっ、あー、ふっ、ふははっ、はひっ、ふっ、」
嗤いが込み上げてきて堪らない。
あの人らしいや。
「あーふふっ、へっ、ひーっ、…あー、笑った。それで、其の方は何と?何時になったら僕に会ってくれると?」
「…仲間を作って私に会いにおいで。待ってるよ、誠人。…だとよ。大丈夫か、そんなに笑って」
眉を顰めるのは正しい判断だ。
少なくとも分かったのは、僕が横浜に来たのは間違いじゃなかったということ。
「大丈夫です。たくさん嗤ったんで暫くは不調なく生活を続けられるかと」
「どういう意味だそれ」
「まぁまぁ。お礼、云っといてください。アンタに云われんでも僕は見つけ出すわ、ばーか。ってね。次会うときにはちゃんと先生であると良いなァ」
「ったくどいつも此奴も、俺はパシリじゃ」
「知ってますよ。アングラヒーロー、イレイザーヘッド。ではまた何処かで」
異能力 神ノ知恵。
頼んだ、ルーシーちゃん。
「っ!?消えた、だと、!?」
さぁて。仲間、か。
これは骨が折れそうだ。