第3章 それぞれの想い
りーだーが、おれに(翔ちゃんごと)抱き締められても
大して嫌がりもせずに、ほにゃほにゃ笑ってされるがままになっているのは
多分…
翔ちゃんがおれから必死に自分を守ろうとしている姿を、見ていたいからなんだって思う
だってりーだーは、何故かテンパっている翔ちゃんが大好きだったから
(それに…何だかんだで優しいもんね、翔ちゃんは)
愛しい恋人であるりーだーに絡み付くニノを邪険にしてしまい、それを後悔して申し訳なさそうにしている翔ちゃん
りーだーは、そんな優しくてヘタレな翔ちゃんも、とってもとっても大好きなんだ
(…どうやったって、翔ちゃんには敵わないもんなぁ…
…だってりーだーは、どんな翔ちゃんも大好きなんだもん)
おれは、ちょびっと寂しい気持ちになりながら言った
相「そっかぁ、ニノ帰っちゃったんだぁ…じゃあさ、これから三人でどっか飲みいく?」
翔「何でそうなんのよっ!(怒)
行かないよ三人で飲みになんてっ!!(怒)」
智「……ごめんね、相葉ちゃん」
そう言って
再び怒り出す翔ちゃんの腕の中で、りーだーがちょこっと顎を引いて上目遣いにおれを見た