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五条君に恋に落ちるお話【R18】

第1章 enrollment






『美味しい…!ふふっ』



そう硝子に詰め込まれたピザを受け取れば、彼女はまたゲームに集中し始める。

硝子の緩い雰囲気、癒される…!

そう気が緩んでいれば、立っていた五条君が隣に座り、ピザを持っている手首を掴まれる。

!?!


『ご、ごじょ、君!?』

「本当だ。うまー」



私の手を引き寄せて、食べかけのピザを頬張り、私の指をわざとらしくゆっくり舐めた彼。さらにグイッと手首を引かれて、彼の胸に倒れ込んでしまうと、耳元で、



「傑にも触らせんな」


!!

私にしか聞こえない声でそう言うと、何事も無かったかのように、まだ本調子じゃねーの?とケラケラ笑ってくる。

五条君が引っ張るから!

そう目で睨んでも、ん?と優しく言われるだけで…

触らせんなって言われても…
頭ポンってされただけで、阻止しようがないのだけれど。



「かぐら、さっきは気付かなかったけれど…」

『ん?げと、…!』



ぴとりと夏油君の指先が首筋に触れて、身体が揺れて緊張が走る。

首、何かついてる?

視界の淵で、首を傾けた五条君が半分瞼を伏せており、さらに緊張が走った。

絶対、五条君怒ってる。
夏油君早く、ゴミでもなんでもとって…!

さらには、ゲームをしていた硝子もこちらを見て一瞬首を傾げると、あからさまに嫌そうな顔になり、その汚いものでも見るような顔に少し傷つく。

夏油君の指が私の首筋の上で動き、また全身が熱くなっていくのに耐えきれず、夏油君の手首を掴んでゆっくり降ろさせる。



『なにか、変?』

「かぐら、禅院家の人間に何かされたのか?悟、一緒に居たんだろう?」

「んー?いや。それ、俺」

『なんの、こと?』



そう問えば、五条君にニヤリと笑われて首を傾げていると、

!!

突然、後ろから肩を掴まれて五条君から距離をとらされると、私の顔の真横に硝子の顔があって、



「問題ないよかぐら。はい!私が治してあげた!」

『え?な、何を…?ありがとう?』

「危険だから悟から1番遠い席に移るんだ」

「は!?まーいっか。あとで、な?」

『え?あと、で?』






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