第1章 MOB紹介
五体目はエルダーガーディアンのMEN。ガーディMENとも呼んでいる。
手乗りサイズとはいえ五体の中では一番大きく、特にガーディMENは大きい方で両手からはみ出るくらいだ。
ガーディMENも水槽の中で飼っているんだが、なぜか遠くに置いているぼんブレイズのところまでレーザーを放ってイタズラを仕掛けるのがちょっと困った一面だ。隣にウパおらふくんがいるというのに、不思議だなと思う。
もしかしてウパおらふくんとはケンカしないのかもしれないと、何かあったらすぐ保護出来る体勢で同じ水槽に入れてみたら、意外にもウパおらふくんからガーディMENの方に近寄ってきて驚いた。ガーディMENはウパおらふくんを嫌う様子はなく、大きな目をきょろりと動かして頭の上に乗ったウパおらふくんを見るや否や、そのまま目を閉じて眠りについたから僕は思わずカメラに収めた。
そこにぼんブレイズがいつの間にかやって来ていて、どうしたんだろうと手の平を出すと、水槽に近づいてきてから僕の手の平に乗って数秒炎を纏った。どうやらいつもの仕返しをしたかったようだ。僕の足元で、ぼんブレイズのオリの鍵を外した毒蜘蛛おんりーがちょこんとこちらを見上げた。
僕は毒蜘蛛おんりーを素手で拾ったら、僕は? と言いたげにパンダドズルが飼育カゴから見つめてきた。だから僕は二体が入ってる水槽を床に下ろし、そこにパンダドズルも一緒に連れてみんなで団らんを作ってみた。
するとウパおらふくんが早速飛び出してきてみんなに挨拶をして回った。パンダドズルはすぐにステーキを配り歩き、ぼんブレイズはじっとガーディMENの前でふわふわ飛び回っている。そのそばで毒蜘蛛おんりーが微睡むように座っていた。他のMOBを襲う心配はなさそうだ。
こうして今日もこんな感じで、僕とMOBたち五人の生活は明日へと、続いていく。