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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「ただ…いきなり触れるのもな?優しくはしたいんだよ」


五条くんがへたり込んだ私に視線を合わせる。


もう何度もこうして、視線を同じにしてくれた。


「まずは鼻かめよ。雰囲気って大事じゃん?」


五条くんは流れるような動作でティッシュを1枚抜き取ると、かち合った視線をそのままに


「!?」


「ほら、絞り出せ」


鼻先にふわっとティッシュをあてがった。


「子供じゃないのだけれどっ」


手を繋ぐより先に、こんなことをしてるのが


それが…なんだか可笑しくて


「ん、少し笑ったな」


赤子のようにわんわんと泣いていた私を、本当に赤子のように扱うから。


「フフッ、まるで赤ちゃんね」


ティッシュを隔てていても、五条くんの温もりはちゃんと伝わってきた。


「随分とでっけえ赤ん坊だな。つか、ニコニコ笑ってると幼く見えるのな」


「ニコニコなんてしてないわ」


少し、口元がニヤけて目を細めてるだけよ。


そしてそれを隠さず見せてるだけ。


「手繋ぐ前にキスしていい?」


「気持ち悪い」


段階をすっ飛ばすほどの余裕はないわ。


それでも、初めてよ。


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