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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




赤子のようにわんわんと泣き放つ私を、温かい瞳でゆっくりと溶かしていく。


言葉こそ、まだ何もないけれど。


五条くんが隣にいてくれるだけで、ほぐれていく。


完全に蝕まれた心を癒すことはなかったけれど。


「寧々、今は好きなだけ泣いてろよ。あとで話したくなったら、何でも聞かせて」


低くて甘くて落ち着いた声が私を包んだ。


まるで求めていた言葉を与えられたように、少しずつ少しずつ涙が止まっていく。


「気に食わないやつは、俺がぶっ倒しても良かったんだけどな。その役目は寧々がやりたそうだったから」


五条くんはどこまで見透かしているの…?


どこまで話してもいいの?


話を聞いてくれるの?


誰にも言えない、自分が完全に被害者だと認めたことになるから。


みみっちいプライドが音を立てて崩れていく。


喉は自然と枯れて、涙声は掠れていった。


「ティッシュ、使うか?」


「あ、あ゙りがどぅ…っ」


「別に鼻水出てても可愛いんだけどな?寧々はそれじゃ嫌だろ」


五条くんがポケットティッシュを差し出した…のに、

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