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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第2章 馬鹿と告白と初デート




五条くんは私の目線に合わせて、大きな体を半分に屈めた。


「やめて…っ!気持ち悪い…っ」


ぐっと近づいてきた顔を机に置いてあった鞄で押し退ける。


「そういう粘膜的接触はしたくない。なんなら触らないで」


もう誰も…私には触れないで。


消えない傷ばかりが増えて、癒える事なんて無いのだから。


「愛想のない彼女だな、でも寧々だから可愛い」


「頭、大丈夫?」


一応は恋人にキスを拒絶されたというのに、お気楽なものね。


「俺の心配してくれてるの?寧々、優しー。そういうとこも好きだわ」


「頭の軽い馬鹿男は嫌いよ」


そうね、形だけの恋人だから愛を囁く必要はないでしょう。


心にもないことをペラペラと軽々しく言うなんてできないもの。


「つーわけで、放課後デートと行きますか…!」


「はぁ?……っ…!」


五条くんは一瞬だけ私の手を取ろうとした。


でもぴたっと動きを止め、さっさとひとりで教室から出て行く。


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