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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第2章 馬鹿と告白と初デート




「私は五条くんを好きにならない」


これは政略的で打算な考えだ。


五条家の人間と便宜上恋仲となれば、それは私の復讐に使えるのではないだろうか。


損をすることはないどころか、追い風にだってなる…。


「俺を好きにならない…ね。いいよ、乗った。今日から寧々は俺の彼女だ」


ヘラヘラした外見と違って、少しは頭が働くのだろう。


私の計算全てを読み取ったような顔で、五条くんは頷いた。


「その代わり、俺からも条件をひとつ」


「なに?」


サングラスをしていて表情こそ分かりづらいけど、口元が嫌にニヤけている。


「寧々は俺に惚れること、いいな?」


「はぁ?」


私が提示した条件と真逆の発想に面食らう。


「寧々が俺に…俺の背後に何を見てるのか知らないけど、五条悟という人間を好きになってもらう」


「意味分かんないんだけど」


私が見込んだのは五条家というバックであって、五条くん本人ではない。


「とりあえず、付き合うってことは両思いってことだ。恋人らしいことをしようぜ」


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