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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第2章 馬鹿と告白と初デート




「触らないで」それを実行してくれたのは、五条くんなりの配慮なんだと思う。


「山ん中だからなーんもない。街にでも行こうか」


五条くんは私が後ろを着いてくる前提でそそくさと歩いていく。


遅れを取らないように着いて行ってしまう私は…なぜ?


断って帰ればいいものを「触らないで」くれた五条くんに少しだけ恩を感じてしまったから…?


「変な…気持ち…」


「ん?何か言った?」


「何も言ってない」


阿呆そうな面で振り向いた長身の男は、私が追いつくまで立ち止まった。


人間2人分の距離をあけながら並んで歩いていると、まるで青春ごっこをしてるみたい。


「やっぱり変…」


青春なんて、私には必要のないことなのに。


ごっこ遊びによく似たこの並びに、少しだけ感情が揺さぶられてる…。


「寧々」


「なに?」


「初デートなんだからさ、思いっきり楽しめよ」


「何を楽しめばいいの」


実際、2人で道を歩いてるだけなのに。


「俺と寧々、2人でいるだけで思い出になるだろ?思い出が増えるってことは、それだけ楽しいってことだよ」


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