• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「寧々は僕の相手が好きだよね?」


「ーーっ!」


「次は兄妹仲良く、水入らずで話そう」


お兄様との「次」は楽しくもなんともない。


ただ私が、強くなった私が、真っ向から歯向かう「次」だけが欲しい。


呪力とか術式とか、体術とか知識とか、どんなに持ち合わせたところで目線一つ合わせられやしない。


何が《復讐》だ……っ。


私は、こんなにも弱かった。


水無月家の誰よりも強いなんて妄想を振り翳しながら、地面に屈することしか出来なかった。


「あ、そうだ。五条悟、よく聞いて。キミの好きな寧々は、キミのことなんて好きにならないよ。触らないで欲しいんじゃないかなぁ?」


「あ?てめぇに何が分かる?」


「僕と寧々にしか分からないよ。もっとも理由なんて無いけどね。そうだろう?寧々」


お兄様は無言の答えを察して、気味悪く笑った。


心からのほくそ笑んだ笑顔。


嘘でも偽りでもない、愉快で愉快でたまらないって顔。


「僕たちが一蓮托生だったってだけだよ。寧々は僕以外は受け付けないんだ。ほーんと、お兄ちゃんっ子だよねぇ」

/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp