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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「えっ…」


私の名前を呼んだのは、隣にいる五条くんじゃない。


「久しぶりだな。元気にしてたか?」


出会って…しまった……。


「お兄…様…」


薄暗い空と仄暗い笑顔。


父によく似た顔立ちで、ニコリと笑みを浮かべているけれど、その目の奥はちっとも笑ってなんかいない。


嘘っぱちの作り笑顔が張り付いたお兄様…私の…復讐したい相手…。


「卒業してからはフリーだからさ、久々に高専に顔出してみたの。そしたら帰り道に妹と会えるんだもん。僕って運が良いね」


スラスラと出まかせの嘘を捲し立てて、お兄様は更にニコニコと微笑んだ。


さも私に会えたことが嬉しい…なんて言い方をされて、体が心が震えた。


「や…めて、こないで…っ」


「どうしたの?何かあった?…あー、隣の男と何かあった?」


「……っ、!!」


足がすくんで力が入らなくなった私は、その場に膝から崩れ落ちることしかできなかった。


「僕の妹が世話になったようだね。ところでさっきから黙ってるけど、キミって五条悟だよね?ずっと会いたかったんだぁ」


「どーもー。俺は会いたくなかったッスけどね」

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